年末年始が近づいてきましたね。
世間は楽しげな雰囲気ですが、「楽しみというより、正直ちょっと気が重い…」「また年末年始のあの忙しさが来るのか」と身構えてしまっていませんか?
そう感じてしまうのは、決してあなたの気力が足りないからではありません。
過去の大変だった経験を体が覚えていて、心と体が「これ以上は無理だよ」とブレーキをかけているサインなのです。
この記事では、あなたが無理をしすぎず、心と体をすり減らさずにこの年末年始を乗り切るための方法をご紹介します。
この記事でわかること
- 年末年始を「憂うつ」に感じてしまう本当の理由
- 「やらなきゃ」のプレッシャーを手放すための考え方
- 心と体を守りながら、穏やかに年を越すための具体的な工夫
※この記事は個人の体験も踏まえつつ、一般的に起こりやすい状況をまとめたものです。
年末年始の家事に疲れた私たちが休むべき理由

「みんなが休んでいるのに、なぜか自分だけ忙しい気がする」。
これは気のせいだけではなく、年末年始という時期の特性も大きく影響しています。
年末年始は、家事を担う人の負担が自然と増えやすい時期です。
仕事や学校が休みになり、家族全員が長時間家にいることで、食事の回数が増えたり、生活リズムが乱れたりします。
その結果、普段は分散していた家事が、一時的に同じ人へ集中しやすくなります。
この時期は、大掃除や年末年始ならではの行事、帰省の準備など、「今しかできないこと」も一気に重なります。
誰かが献立を考え、買い出しをし、段取りを組まなければ、生活が回らなくなる場面も少なくありません。
つまり年末年始は、特別な出来事が重なることで、調整役や裏方役を担う人の負荷が一気に跳ね上がる構造になっています。
年末年始の家事でイライラしやすい理由

疲れが重なると、普段なら流せるようなことにも強く反応してしまいます。
出しっぱなしの靴下、空になった飲み物、「まだ?」という一言。
それ自体が問題なのではなく、積み重なった疲労が原因です。
いわゆる「名もなき家事」は、一つひとつは小さくても、繰り返されることで確実に心を削ります。
心を削る「名もなき家事」の連続
- 脱ぎ捨てられた服を拾って洗濯機に入れる
- 空になった麦茶のボトルを洗って補充する
- トイレットペーパーの芯を替える
- いつの間にか増えているゴミをまとめて新しい袋をセットする
こうした見えない努力が周りに伝わっておらず、「いつの間にか自然に整っている」と思われているとしたら、イライラしてしまうのも無理はありません。
イライラしてしまうのは、「もう少し配慮してほしい」「家事負担を当たり前にしないでほしい」という、ごく自然な気持ちの表れです。
性格の問題ではありません。
義実家への帰省が心身の負担になりやすい理由

年末年始の疲れが一気に増すきっかけとして、多くの人が感じやすいのが「義実家への帰省」です。
これは単なる移動の疲れだけではありません。
たとえ義両親との関係が良好で、特別なトラブルがなかったとしても、「自分の家ではない場所」で数日間過ごすこと自体が、思っている以上にエネルギーを使うものです。
自宅であれば、好きなタイミングでお茶を飲んだり、気兼ねなくお風呂に入ったり、疲れたら少し横になることもできます。
一方で義実家では、そうした行動ひとつひとつに、無意識の気遣いが伴いがちです。
「お邪魔している立場」という意識が、知らないうちに緊張感を生み、心を休ませにくくしてしまいます。
これは「誰が悪い」という話ではなく、環境の違いがもたらす必然的な負担です。
では、具体的にどんなことが負担になりやすいのでしょうか。少し整理してみます。
「座っていていいよ」と言われた時の戸惑いと台所での距離感
特に悩ましく感じやすいのが、台所での立ち位置です。
義母から「座っていて」と声をかけてもらっても、本当に座り続けていていいのか迷ってしまったり、かといって勝手に冷蔵庫を開けたり動いたりするのも気が引けたりしますよね。
「何かお手伝いしましょうか」と声をかけるタイミングを考えたり、会話の合間にさりげなくグラスや食器の様子に目を配ったり。
こうした小さな気配りを続ける状態が、知らず知らずのうちに疲れを溜めていきます。
また、生活環境の違いも、じわじわと影響してきます。
- 室温の違い:寒さや暑さが自分の感覚と合わない
- 睡眠環境の違い:枕や布団が合わず眠りが浅くなる
- 生活リズムの違い:起床時間や物音に気を使う
- プライベート空間の少なさ:着替えや身支度の時間も落ち着かない
こうした緊張状態から解放されて帰宅した後、しばらく何も手につかなくなる。
それくらい、気を張って過ごしていたのだと思います。
それは決して「わがまま」ではありません。
年末年始にひとりになりたいのは自然な欲求

家族と過ごす時間は大切ですが、「ずっと一緒」でなくても構いません。
年末年始は特に、物理的にも心理的にも距離を取る時間が確保しづらくなります。
常に誰かの気配を感じているのは、人間にとって大きなストレスです。
トイレやお風呂に少し長くこもりたくなるのは、気持ちを整えるための自然な行動です。
数分でも一人になる時間があるだけで、心の余裕は違ってきます。
「一人の時間が欲しい」と願うことは、家族を大切に思っていないということではありません。
むしろ、笑顔でいるために必要なメンテナンスなのです。
いわゆる「正月うつ」のような状態を避けるために

※ここでいう“正月うつ”は正式な診断名ではなく、年末年始明けの落ち込みを指す俗称として使っています。
年末年始に無理を重ねると、休みが終わっても気力が戻らない状態が続くことがあります。
「何もしたくない」「朝起きるのがつらい」と感じているなら、心が休息を必要としているサインの一つかもしれません。
これを放置して「気合いが足りない」と自分を責めるのは逆効果です。
もし、つらい気持ちや気分の落ち込みが長く続いている場合は、一人で抱え込まず、信頼できる人や専門の相談機関、医療機関に相談することも大切です。
特につらさが強く、眠れない日が続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、無理をせず早めの相談をおすすめします。
早めに助けを求めることは、決して弱さではありません。
年末年始の家事に疲れた心と体を守る対処法

理想論ではなく、「今すぐできる現実的な方法」を前提に考えてみましょう。
これから紹介するのは、もっと頑張るための工夫ではなく、これ以上消耗しないための選択肢です。
年末年始に食事作りをしたくない時の現実的な逃げ道

年末年始は、食事作りを“休業モード”にしても問題ありません。
- 朝:完全セルフ方式(パン・シリアル・納豆など)
- 昼:自由選択制(冷凍麺・レトルト・残り物)
- 夜:外注活用(惣菜・テイクアウト・デリバリー)
洗い物がつらいときは、使い捨ての紙皿や紙コップを使うのも、一時的な対策として十分合理的です。
完璧な手料理が並ぶ食卓より、あなたが笑顔で、家の空気が穏やかであることを優先していいのです。
考える負担を減らすためにAIに頼る
そしてもうひとつ、「全部作らない」以外の逃げ道として私がおすすめしたいのが、考える負担を減らすためにAIに頼ることです。
私は最近、冷蔵庫にある食材をそのまま入力して、
「これで何が作れる?」とAIに聞いて遊ぶようにしています。
つい先日も、特売で買ってあった豚ひき肉を使って坦々麺の肉味噌を作りました。
レシピを見たら、家にない調味料がいくつかあったのですが、
「生姜チューブがない」と伝えたところ、なくても成立するレシピにその場で切り替えてくれたんです。
また別の日には回鍋肉も作りましたが、これも問題なく、美味しく仕上がりました。
それを丸ごと手放せるだけでも、気持ちはずいぶん楽になります。
全部作らなくてもいい。
でも、もし作るなら「考えなくて済む方法」を選んでいい。それだけで、年末年始の食事作りは、ぐっとラクになります。
大掃除はしないと割り切る選択

「年末には大掃除をしなければならない」。
そう思うと、それだけで気持ちが重くなりますよね。
寒い時期に、冷たい水を使って窓や換気扇を掃除するのは、体力的にもかなりの負担です。
そこで私は、年末にまとめてやる大掃除をやめることにしました。
代わりに、11月頃から「1回につき1か所だけ」と決めて、少しずつ掃除を進めていったのです。
今日は換気扇、別の日は洗面所、その次は玄関。
一気にやろうとせず、「今日はここだけ」と決めて手を動かす。
それをダラダラと続けていった結果、今年の年末は“大掃除をしなきゃ”と意識する必要がほとんどありません。
掃除道具についても、気負わない工夫をしました。
雑巾代わりに、捨てる予定のタオルや、使い捨ての拭きもの系アイテムを使って、そのまま処分。
洗って干して…という手間を省くだけで、掃除のハードルはぐっと下がります。
「ちゃんとした道具で、ちゃんとやらなきゃ」と思わなくていい。
完璧を目指さず、連休を楽しむために“前倒しで分散する”という選択も、十分アリだと思います。
年末に慌てて全部やろうとしなくても大丈夫。
少しずつ、できる範囲でやった結果、気持ちよく休めるなら、それがいちばんです。
思っていたよりずっと気が楽で、「これで十分だったな」と感じています。
来年も、無理のないペースで、同じやり方を続けると思います。
罪悪感なく家事を手抜きする考え方

「手抜き」という言葉には、どこか後ろめたい響きがありますよね。
惣菜を並べたり、洗濯物がたまっていたりすると、つい気になってしまう方も多いと思います。
でもそれは、サボっているわけではありません。
これから先も無理なく過ごすための、ちょっとした調整や休憩です。
家族にとっても、完璧な家事より、穏やかな空気の方が大切なことは少なくありません。
あなたが少し楽になることで、家の中の雰囲気も自然と変わっていきます。
「今日はここまででいい」と区切りをつけることも大切です。
無理をしない選択は、結果的に家族のためにもなっています。
周囲に気を使いすぎず休む時間を作る

家族全員が家にいる中で、リビングのソファに座って心からくつろぐのは、なかなか難しいものですよね。
少し腰を下ろしただけでも、「あれ取って」「これ見て」「お腹すいた」と声をかけられることがありますし、悪気がない分、断りづらく感じることもあります。
また、テレビを見ていても、洗濯物やシンクの食器が目に入ると、つい「あとでやらなきゃ」と頭の片隅で考えてしまう。
リビングにいる限り、完全に気を抜くのが難しいと感じるのは、ごく自然なことだと思います。
そんな状況で「気にしすぎないようにしよう」と思っても、なかなかうまくいかないものです。
だからこそ、気持ちの持ちようだけで頑張るのではなく、少し環境を変えるという選択もあっていいのではないでしょうか。
おすすめなのが、「少し休むね」と伝えて、寝室などに移動する方法です。
心の疲れも、立派な不調の一つ。
「ダウンする前に予防する」という感覚で、物理的に距離を取る時間を自分に許してあげてください。
年末年始の家事に疲れたあなたへ伝えたいこと
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
年末年始の家事に追われ、疲れた中でこの記事にたどり着いたあなたは、本当によく頑張っています。
誰に評価されなくても、あなたの見えない努力が、家族の日常を支えています。
だからこそ、自分を後回しにしないでください。
完璧でなくても大丈夫です。
少し肩の力を抜いて、自分を休ませる時間を持つことは、悪いことではありません。
どうか残りの休みは、自分のために使ってください。
一緒に、この時期を乗り切りましょう。


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