毎日、本当にお疲れ様です。
「子育て、全然楽しくない」。
ふとそんな本音がこぼれそうになって、誰にも言えない重たい気持ちを抱えながら、このページを開いてくださったのではないでしょうか。
私自身も子どもが2歳や3歳の頃は、毎日辛いの連続でした。
言うことを聞かない子どもに振り回され、協力してくれない夫にイライラし、愚痴をこぼす相手もおらず孤独を感じていました。
ふとした瞬間に「私って母親に向いてないのかもしれない」と自分を責めたり、全てを投げ出して逃げたいと限界を感じたりした夜も一度や二度ではありません。
キラキラしたSNSの投稿と自分の現実を比べては、疲れ果てて落ち込む日々でした。
でも、今ならはっきりと言えます。
あなたがそう感じるのは、毎日の出来事に対応するだけで余白や余力といった部分がないだけなのです。
真面目に頑張りすぎて、心と体のリソースが枯渇しているからなんです。
この記事では、心を少しだけ軽くする考え方や具体的な気分転換の方法について、実体験を交えてご紹介します。
今が一番辛い時期かもしれませんが、出口は必ずあります。
- 育児が楽しくないと感じてしまう構造的な原因と背景
- 2歳や3歳など年齢ごとの悩みの変化と楽になる時期の目安
- 限界を迎える前に試してほしい具体的な気分転換と買い物術
- 完璧な母親像を手放し「今の自分」を許すための考え方
それでは、なぜ私たちがこれほどまでに追い詰められてしまうのか、まずはその理由を一緒に解きほぐしていきましょう。
自分の感情の正体を知るだけで、少しだけ肩の荷が下りるはずです。
子育てが全然楽しくないと感じる理由

「子どもは目に入れても痛くないほど可愛いけれど、子育てという作業そのものは全然楽しくない」。
この感覚は、決して矛盾しているわけではありませんし、あなただけの特別な感情でもありません。
なぜ世の親たちがここまで追い詰められ、辛さを感じてしまうのか。
まずはその構造的な理由を紐解いて、自分を責めるのをやめることから始めましょう。
愚痴やストレスが溜まる本当の原因

「睡眠不足だから」「ワンオペだから」。
もちろんそれも大きな理由ですが、私が改めて自分の心を深掘りして気づいた本当の原因は、もっと別の場所にありました。
それは、「脳の処理能力を超えた『決断疲れ』」と「『愛している』と『楽しい』の混同」です。
私たちは普段、買い物をするとき「どれにしようかな?」とワクワクしながら決断しますよね。
でも、育児における決断は質が全く異なります。
「泣いている理由は何か?」「熱はないか?」「今叱るべきか流すべきか?」「夕飯の栄養バランスは?」……。
正解のない、しかも緊急性の高い「小さな決断」を、朝から晩まで数千回も繰り返しているのです。
これが、ボディブローのように脳を疲弊させます。
夕方になると「もう何も考えたくない」と頭が真っ白になるのは、あなたのキャパシティが狭いからではなく、脳が「決断疲れ(Decision Fatigue)」を起こして機能停止している状態なのです。
感覚過敏(触覚・聴覚の疲れ)も原因のひとつ
さらに、「常に誰かに触れられている(抱っこ、授乳)」「泣き声やテレビの音が鳴り止まない」という状況は、知らず知らずのうちに感覚を麻痺させます。
これを「タッチド・アウト(触れられ疲れ)」とも呼びますが、五感が常に刺激され続けることで、脳が防衛本能として「感情をシャットダウン」してしまうのです。
「楽しくない」と感じるのは、脳がこれ以上ダメージを受けないように心に蓋をしている正常な反応なのかもしれません。
そしてもう一つ、私たちを苦しめるのが「子供を愛しているなら、育児も楽しいはずだ」という思い込みです。
ここを分けて考えないと、辛くなります。
「子供という『存在』は愛している」。
でも、「オムツ替えや寝かしつけという『業務』はつまらない」。
これは両立していい感情なんです。
大好きなパートナーとの生活だって、相手の脱ぎ散らかした靴下を片付ける作業まで「愛おしくて楽しい!」とはなりませんよね? それと同じです。
「業務がつまらない」という愚痴を、「愛情不足」と結びつけて自分を責めるのは、やめにしていいことなんです。
業務は業務。
大変なものは大変。
そう割り切ることで、少しだけ心の風通しが良くなるはずです。
2歳や3歳等の時期が一番辛い理由

振り返ってみても、私にとって2歳から3歳くらいの時期が、育児人生の中で一番しんどかった、まさに「暗黒期」でした。
この時期の子どもは自我が急速に芽生え始め、いわゆる「イヤイヤ期(魔の2歳児、悪魔の3歳児)」に突入しますよね。
こちらの言うことは聞かないけれど、まだ言葉での論理的なコミュニケーションは完全には成立しない。
この「通じ合えないもどかしさ」が、親のメンタルを容赦なく削っていきます。
例えば、朝の忙しい時間に「自分で靴下を履く!」と泣き叫ぶのに、自分ではうまく履けずにかんしゃくを起こす。
見かねて手伝おうとすると、「ママはやらないで!」とさらに激怒して床に転がる。
この理不尽なループに付き合っていると、保育園に行く前の時点で、こちらのライフポイントはゼロになってしまいます。
公園に行けば「まだ帰らない!」と逃げ回る。
肉体的にもまだ抱っこが必要な重さ(10kg〜15kg)ですし、行動範囲も広がって一瞬たりとも目が離せません。
この時期特有の「拘束感」
私が特に辛かったのは、「トイレにすら一人で行けない」という強烈な拘束感でした。
ドアを閉めると泣かれて、「ママーどこ?ここ?」と探される日々。
自分が一人の人間としての尊厳を失っていくような感覚になり、涙が出たこともあります。
知力も体力も吸い取られ、自分のペースなど微塵も守れない状況が続くため、楽しさを見出す余裕がなくて当然の時期だと言えます。
また、3歳を過ぎて言葉が達者になってくると、今度は「なんで?」「どうして?」の質問攻めや、口答えが始まります。
可愛い反面、生理的にイラッとしてしまう自分に自己嫌悪を感じることもあるでしょう。
でも、それは子どもの成長の証であり、あなたが真剣に向き合っている証拠でもあります。
私はたまに「なんで?」と無邪気に聞いてくる我が子に、「ママは今答えたくないのだ。」と、反抗をしていました。
今思うと、「まぁ、自分よお疲れ様」と思えるのですが、とめどなく続く我が子の「なんで?どうして?これは何?」は本当に疲れるものでした。
夫へのイライラで限界を迎える前に

子育ての辛さを倍増させる、あるいはその根本原因とも言えるのが、パートナーとの温度差です。
こちらは24時間体制で気を張り詰め、常に子供の安全やスケジュール、体調管理にアンテナを張っているのに、夫はどこか他人事。
次の休日の予定を聞いてきたり、自分のタイミングでスマホを見てくつろいでいたりする姿を見ると、「スケジュール管理も何もかも丸投げかい!」と、怒りが沸々と湧いてしまうのです。
特に共働きのご家庭では、「なぜ私だけが時短勤務でキャリアを犠牲にし、家事も育児も担わなければならないのか」という不公平感が爆発しそうになりますよね。
夫が「ゴミ捨て」をしただけで「家事をやった気」になっているのを見ると、「夕飯作りも頼むわー。」と言いたくなります。
夫へのイライラが限界を超えると、その感情の行き場がなくなり、最も弱い立場である子どもに向かってしまうことがあります。これが本当に怖いのです。
この負の連鎖を断ち切るために私が辿り着いた結論は、「夫に忙しい私をサポートできるように察して」と思わないことでした。
40年以上生きてきた他人の価値観や習慣を変えるのは、イヤイヤ期の子供を説得するよりも遥かに難易度が高いのです。
「なんでやってくれないの?」と戦って消耗するエネルギーがあるなら、家電製品売り場に行き、文句ひとつ言わずに働いてくれる「高性能な家電」や「プロのサービス」を導入する。
夫には休日公園に連れ出してもらうことや、アイロンをかける時間も惜しいので、アイロンをしなくてもいいシャツを買ってもらうなど、比較的引き受けて貰いやすく、こちらのペースも整う依頼を徐々に出していく事にしました。
これこそが私が家庭を崩壊させずに乗り切った、自衛策の一つでした。
夫へ、「大人なら察して欲しい」という思いを手放せば、自分がピンポイントに望んでいる事をしてもらえるので、結果イライラしなくなりました。
うつや疲れを感じたら休むサイン

もし今、あなたが以下のような症状を感じているなら、それは単なる「甘え」や「怠け」ではなく、心と体が限界を超えて悲鳴を上げている証拠です。
産後うつや育児ノイローゼは、真面目で責任感が強く、頑張り屋な人ほどなりやすいと言われています。
これらは「休め」の緊急サインです
- 子どもの泣き声を聞くと、動悸がしたり冷や汗が出たりする
- 何を食べても味がしない、または過食が止まらない
- 眠いのに眠れない、夜中に何度も目が覚める
- 以前は楽しかった趣味やテレビ番組に全く興味が湧かない
- 「消えてしまいたい」「ここから逃げ出したい」と頻繁に考える
- 子供が可愛いと思えず、触れられるのが不快に感じる
「楽しくない」という感情は、あなたの心が発しているSOSかもしれません。
「これくらいで休んではいけない」「みんなやっているんだから」と自分を追い込まず、物理的に子どもと離れる時間を作ることが最優先です。
「子供と離れるなんてかわいそう」と思うかもしれませんが、まずは休んで「私はこの子に尽くさないといけない。」と思う考えを止めてみましょう。
行政の一時預かりやファミリーサポート、民間のシッターサービスなど、心を休めるために利用できる資源はは実は身近にあります。
これは「育児放棄」ではなく、長く続く育児マラソンを走り抜くための「給水ポイント」です。
母親がリフレッシュして笑顔を取り戻すことは、巡り巡って子どもにとっても一番の栄養になります。
まずは自分自身をケアすることを、最優先事項にしてください。
子育てに向いてないと感じる資源不足

「私は子育てに向いてないんじゃないか」「母性が足りないんじゃないか」と悩む声をよく聞きます。
もしかすると、それはあなたの性格や人格の問題ではなく、単に「リソース(資源)不足」なだけではないでしょうか。
子育てを「楽しい」と感じるためには、実は以下の4つの資源が満たされている必要があります。
| 必要な資源 | 不足するとどうなるか |
|---|---|
| 体力(睡眠) | 睡眠不足は思考力を奪い、感情制御を不能にします。イライラするのは性格ではなく寝ていないからです。 |
| 気力(精神的余裕) | 心配事やマルチタスクで脳がパンクしていると、子供の笑顔を受け止める心の容量がなくなります。 |
| 時間(自分時間) | 24時間母親役割を強いられると、アイデンティティが喪失し、閉塞感で息が詰まります。 |
| 財力(お金) | 便利グッズやサービスを使うお金がないと、全てを自分のマンパワーで解決せざるを得ず、疲弊します。 |
これらの資源が枯渇している状態で、育児を楽しむなんて不可能です。
砂漠で水なしにマラソンをして「楽しめない自分はダメだ」と言っているようなものです。
現代の核家族・共働き社会では、祖父母の協力も得にくく、地域コミュニティも希薄なため、これらの資源を確保すること自体が非常に難しくなっています。
「向いてない」と自分を責める前に、「今は資源が足りていない緊急事態なんだ」と状況を客観的に捉えてみてください。
そして、どうすれば資源を補給できるか、その一点に集中して戦略を練りましょう。
子育てが全然楽しくない時期の処方箋

では、どうすればこの暗闇から抜け出せるのでしょうか。
現在、子どもが高学年になり、ようやく「楽しい」と思える瞬間が増えてきた私の経験からお伝えします。
すぐに解決することは難しいかもしれませんが、「見通し」を持つことで、少しだけ心が軽くなるはずです。
いつから楽になる?小学生の変化

「この辛さはいつまで続くの?」「永遠にこのままなの?」と絶望している方へ。
あくまで私の体感ですが、「小学校入学」と「小学校高学年」の2段階で、育児のフェーズが変わり、楽になりました。
まず「小1の壁」などと言われますが、生活面では小学校に入学すると物理的なお世話が激減します。
自分で着替え、トイレに行き、給食を食べて帰ってくる。
これだけで、親の負担は半分以下になった感覚がありました。
そして高学年(4年生〜5年生あたり)になると、大人と同じレベルで論理的な会話ができるようになります。
ここまで来ると、育児というよりは「共同生活者」という感覚に近くなり、精神的な負担が軽くなりました。
もちろん、勉強のサポートや友人関係のトラブル、反抗期など、別方向の悩みも来ます。
しかし、「言葉が通じない宇宙人の世話」をしていた頃の、あの逃げ場のない肉体的な辛さと精神的な閉塞感は、嘘のように消え去ります。
休日にそれぞれの部屋で好きなことをして過ごしたり、一緒にお茶を飲みながらテレビの感想を言い合ったりできる日が来ました。
男の子や女の子で違う悩みの質

子どもの性別によっても、大変さの種類や「楽しい」と感じられるポイントが変わってくると感じます。
もちろん個人差はありますが、私も友人との会話でもよく話題になる傾向をまとめてみました。
自分の子がどのタイプか当てはめながら読んでみてください。
| 性別 | 大変さの傾向 | 楽しさの兆し・可愛い瞬間 |
|---|---|---|
| 男の子 | 体力が無限で、家の中でも常に動いている。破壊衝動があり、壁や障子がボロボロ。予測不能な行動で怪我が絶えない。「聞いてない」「座ってない」で毎日叱ることになる。 | 単純で素直。怒られてもすぐ忘れて「ママ大好き」と寄ってくる。小さな恋人のような甘えん坊期間が長い。戦隊モノやゲームなど、一緒にハマれると楽しい。 |
| 女の子 | 口が達者で、3歳くらいから一丁前に口答えする。「パパ臭い」など現実的な批判が早い。友人関係のトラブルが複雑で陰湿になりやすく、精神的なフォローが必要。 | 対等な会話が早くから楽しめる。一緒にショッピングやカフェに行ける。共感性が高く、ママの体調不良などをいち早く察して気遣ってくれる。 |
「男の子だから大変」「女の子だから楽」ということはありません。
ただ、大変さの質が違うだけです。
男の子ママは体力勝負、女の子ママは精神戦になりがちですが、「今はこういう特性が出やすい時期なんだ」と客観的に割り切ることで、少し気持ちが楽になるかもしれません。
隣の芝生は青く見えますが、みんなそれぞれの「大変さ」と戦っています。
反抗期でもかわいいと思える瞬間

高学年になると、いよいよ反抗期も始まります。
「うざい」「ババア」「あっち行って」なんて言われる日が来るのかと、小さい頃から戦々恐々としていました。
実際に言われるとやっぱり傷つきますし、腹も立ちます。
でも不思議なことに、反抗期の中にふと見える「幼さ」や「不器用さ」が、逆に可愛く思えたりする瞬間があるのです。
例えば、外では親と歩くのを嫌がってツンツンしているのに、家で好物のハンバーグが出た時だけ目を輝かせて「これ美味しい」と呟いたり。
風邪をひいた時に心細くなって、「水持ってきて」と素直に甘えてきたり。
寝顔だけは赤ちゃんの頃と全く変わらなかったり。
そんなギャップを見ると、「ああ、体は大きくなっても中身はあの子のままだな」と安心します。
また、反抗するということは、親を「自分とは違う人間」として認識し、自分の足で立とうとしている証拠です。
対等な人間としてぶつかり合えるようになった成長を、頼もしく感じることもあります。
「生意気になったなぁ、口だけは達者になって」と腹を立てつつも、その成長の過程を楽しめる余裕が、親の方にも少しずつ、本当に少しずつですが出てくるのです。
気分転換に自分のための買い物を

子育てが楽しくないと感じる時こそ、意識的に、そして戦略的に「自分のための買い物」をすることをおすすめします。
子どもの服や学用品、家族のための食材ではありません。
完全に「私が私をご機嫌にするためのもの」を買うのです。
これは浪費ではなく、家庭の平和を守るための「必要経費」です。
私は家事が全般的に苦手で苦痛だったので、食器洗いは絶対にしないと宣言し、食洗機を購入しています。
「手抜きと思われるかも」なんて罪悪感は捨ててください。
これらは単なる家電ではなく、「親の機嫌と時間」をお金で買っているのです。
機械に任せられることは全て任せて、浮いた時間でコーヒーを一杯飲む。
それだけで、心の余裕が全く違います。
高価なものでなくても構いません。
コンビニでちょっと高いスイーツをこっそり買って食べる、肌触りの良いパジャマを新調する、お気に入りの入浴剤を買って一番風呂に入る。
そんな小さな「自分へのご褒美」が、すり減った自尊心を回復させてくれます。
買い物はアイデンティティの回復
「自分のためにお金を使う」という行為は、母親という役割に埋没しかけている自分自身のアイデンティティを取り戻す大切な儀式です。
「私は、私の好きなものを選んでいい」。そう確認する作業が、心のペースを取り戻す特効薬になります。
子育てが全然楽しくない自分を許す
最後に、これだけは伝えたいことがあります。
それは、「子育てが楽しくないと思ってもいい」ということです。
世の中には「子育ては尊い」「子供との時間は宝物」というキラキラしたメッセージが溢れていますが、それに惑わされないでください。
楽しくない日があって当たり前ですし、子供と離れたいと思うのも、生物としての正常な防衛本能です。
ましてや、本当に子育てが向かない性格の人がいてもおかしくありません。
子育ては、大なり小なり滅私奉公なものなので。
辛いなー、キツイなーと感じていいんです。
人間は、自分の思い通りにならない相手と24時間一緒にいて、無償の奉仕を続けられるようにはできていません。
だから、あなたが感じている「辛さ」や「つまらなさ」は、あなたが冷たい人間だからではなく、状況が過酷だから生まれる自然な感情なのです。
「全然楽しくないけど、今日一日子どもを生かした」。
それだけであなたは100点満点、いや120点です。
ご飯がレトルトでも、動画を見せっぱなしでも、子供が今日一日無事に生きて寝てくれたなら、それでOKです。
辛い時は、その感情を否定せず、「今はそういう時期なんだ、私はよくやっている」と受け流してしまいましょう。
そして、ほんの少しでも自分を甘やかす時間を作ってくださいね。
その積み重ねの先に、ふと「あれ、今日はちょっと楽しかったかも」「子供の寝顔、ちょっと可愛いかも」と思える日が、きっと待っています。
焦らず、ゆっくり、まずは今日も我が子と一日を過ごせた事を褒めてください。


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