子育てでご飯が食べれない。心の余裕を取り戻すヒント

毎日の子育て、本当にお疲れさまです。

今、「ご飯が食べられない」という悩みを抱えていませんか？

その悩みは、「親であるご自身」のことですか？

それとも、「お子さん」のことですか？

あるいは、その両方かもしれませんね。

産後のボロボロの体で、自分のご飯を食べる時間ないし、そもそも食欲ない…。

かと思えば、子供は偏食や遊び食べで、作ったご飯を全然食べてくれない。

栄養は足りているんだろうか、この大変な生活はいつまで続くんだろう…と不安になったり、宅配サービスに頼ることに妙な罪悪感を覚えてしまったり。

育児中の食事の悩みは、本当に根深いです。

この記事では、その「親が食べられない問題」と「子供が食べない問題」、その両方に目を向け、少しでも心の負担を軽くするためのヒントや向き合い方を、私の視点からお伝えしていきます。

• 親がご飯を食べられない原因と具体的な対策
• 子供がご飯を食べない理由とシーン別の対応
• 食事作りの「罪悪感」を減らす考え方
• 賢く使える時短サービスと栄養の基礎知識

子育てでご飯が食べれない（親自身の問題編）

まず考えたいのは、「親自身」の食事についてです。

「子育てでご飯が食べれない」状況のとき、真っ先にケアすべきは、ご自身の心と体なんですよね。

なぜなら、ここが揺らいでいると、より体力や気力が必要な「子供の食事問題」に向き合うエネルギーも枯渇してしまうから。

まずはご自身を立て直すことから考えていきましょう。

産後のママがご飯を食べられない理由

なぜ、親はご飯を食べられなくなってしまうんでしょうか。

私も経験がありますが、理由は一つじゃなく、複合的ですよね。

大きく分けて3つの要因があると私は考えています。

1. 物理的に「食べる時間がない」

これが一番多いかもしれません。

特に新生児期から乳児期のワンオペ育児中だと、赤ちゃんのお世話（ミルク、おむつ、抱っこ、寝かしつけ…）がひっきりなしに発生します。

「よし、今だ！赤ちゃんが寝た！」と思って食卓に座った瞬間にセンサーが作動して泣き出す、というのは「育児あるある」ですよね。

上の子がいれば、さらに「ママ、お茶」「ママ、これ見て」と呼ばれたり。

結果、温かいはずのご飯は冷え切り、麺はのびのびに…。

私ものびきったカップラーメンを何度食べたことか分かりません。

こんなことが続くと、「もう、準備するのも食べるのも面倒くさい」と食事そのものへの意欲（というか、もはや気力）が失われてしまいます。

赤ちゃんが寝た後も、残った家事（洗濯、掃除、明日の準備…）を優先してしまい、自分の食事は結局後回しになりがちです。

2. 身体的・精神的に「食べる意欲がない」

時間が仮に5分あったとしても、体が受け付けないケースも多いです。

• 慢性的な睡眠不足と24時間体制の育児による疲労困憊
• 産後の急激なホルモンバランスの乱れによる不調（イライラ、落ち込み）
• 出産による体のダメージ（会陰切開の傷や帝王切開の傷の痛みなど）

特に産後は、心身ともに本当にデリケートな時期。

「出産のダメージは交通事故並み」と例えられることもあるくらいです。

そんな状態で全力育児がスタートするわけですから、食欲がなくなるのも無理はないかなと思います。

食欲不振は、体からの「ちょっと休んで！」というSOSサインかもしれません。

3. 心理的な「罪悪感」

そしてもう一つ、見落とされがちなのが「手抜きごはんへの罪悪感」という、心のブレーキです。

ある調査では、自分が作る食事に「自信がない／どちらともいえない」と答えた親は約7割にものぼるというデータもあります。

「どちらともいえない」という方も含めて7割、というのがリアルですよね。「自信満々！」という親は少数派なんです。

自信がないから簡単なもの（レトルトや冷凍食品、お惣菜）に頼りたい。

でも、それに頼ると「栄養は大丈夫かな？」「食費がかさむな…」「こんなお母さんでごめんね…」と罪悪感を覚えてしまう…。

この「自信のなさ」と「罪悪感」のループが、親を「無理してでもちゃんと作らなきゃ」とさらに追い詰めたり、逆に「もう自分のご飯はどうでもいいや…」と食事を抜く選択をさせてしまったりするんです。

育児で時間ない時の食事の工夫

では、具体的にどう時間を捻出するか。

私からの提案は、まず「調理」と「食べる行為」のハードルをとことん下げることです。

「ちゃんと座って食べる」という常識を、一時的に手放しちゃいましょう。

「立ったまま」クイックチャージ

赤ちゃんを抱っこ紐で寝かしつけながら、あるいはあやしながら、キッチンで立ったまま食べられるものは、ワンオペ育児の強い味方です。

まずはエネルギー源（糖質）だけでも確保！

• おにぎり（冷凍ストック）：白米や雑穀米、ふりかけご飯、わかめご飯、鮭フレークなど、数種類作ってラップに包み冷凍しておくと、レンジでチンするだけ。片手で食べられます。
• 具だくさんスープ：野菜（冷凍野菜でOK）やタンパク質（ささみ、豆腐、卵、ツナ缶など）を入れたスープや味噌汁を、保温マグやスープジャーに入れておけば、いつでも温かいものが飲めます。
• 秒でチャージできるもの：バナナ、みかん、個包装のチーズ、ナッツやドライフルーツ、カロリーメイト、ウィダーインゼリーなど。「食べない」より「何か口にする」ことが100倍大事です。

「ほったらかし」で調理時間を削減

火の前にずっと立っている時間は、育児中には確保困難ですよね。「火を使っている」というプレッシャーも地味にストレスです。

• ほったらかし調理家電：電気圧力鍋やスロークッカー、ホットクックなどは、材料を入れてスイッチを押すだけ。火加減を見る手間が省けますし、何より「火を使っていない」という安心感が心の余裕を生みます。
• カット野菜・冷凍野菜：包丁とまな板を出す手間を省略。罪悪感は一切不要です。むしろ、多様な野菜を手軽に摂れる賢い選択です。
• 調理器具の工夫：キッチンバサミで肉や野菜を切れば、まな板の洗い物が減ります。耐熱ボウルでレンジ調理（パスタを茹でたり、蒸し野菜を作ったり）するのもおすすめです。

赤ちゃんの安全な居場所づくり

親が5分でも食事に集中するために、赤ちゃんの「安全な居場所」を確保することは非常に重要です。

ママがご飯を食べている間、ご機嫌で待っていてくれる場所を探しましょう。

ハイローチェア

新生児期から使えるものが多く、高さが調節できるのが最大のメリット。

簡易ベッドにもなるし、成長すれば食事用のイスにもなります。

親がダイニングテーブルで食事をする時も赤ちゃんの顔が見えやすく、キャスターで移動できるタイプも多いですね。

バウンサー

床置きタイプで、赤ちゃんの動きや手動で優しく揺れるものが多いです。

「あやす」機能がメイン。

リビングなどで使いやすく、ハイローチェアより軽量で持ち運びしやすいモデルも多いのが特徴です。

食欲ない時のクイック栄養レシピ

「時間はないけど、何か口にしないと…」という時と、「疲れすぎて食欲すらない…」という時がありますよね。

特に後者の場合、無理に「しっかりしたご飯」を食べようとしなくて大丈夫です。

「栄養バランスを整えなきゃ」というプレッシャーが、余計に食欲を減退させることもあります。

今は、のどごしが良いもの、さっぱりしたものなど、今のご自身が「これなら食べられるかも」と思えるものを優先しましょう。

ここでは、調理時間5分～10分ででき、産後の体にも優しく、少しでも食欲が出るかもしれないクイックレシピの例をいくつか紹介します。

※上記はあくまで一例です。市販の惣菜、カットフルーツ、ヨーグルト、プリンなどを活用するのも素晴らしい選択です。

「食べられた」という事実が、今のあなたにとって一番の栄養です。

 

宅配利用の罪悪感を消す方法

「レトルトや宅配に頼りたいけど罪悪感がある…」という悩み。

先ほども触れましたが、ある調査ではこうしたサービスに罪悪感を覚える親は約4割もいるそうです。

その理由は「食費がかさむ」「栄養バランスが不安」「安全性」などが大きいとか。

この気持ち、すごくよく分かります。

でも、この罪悪感こそが、今のあなたを一番苦しめているかもしれません。

この罪悪感を消すために、まず「マインドセットの変革」と「賢いサービス選び」の2つが鍵になります。

マインドセット：「手抜き」ではなく「賢い選択」

そもそも、完璧な手作り食事を目指してママがイライラしてしまうより、「賢く手を抜いて」笑顔でいる時間を増やすほうが、お子さんにとっても、ご家族にとっても嬉しいはず。

ある調査では、母親の約7割が「自分より子どもを優先する」と回答したそうですが、よく言われる飛行機の酸素マスクの例えと同じで、まずは親（自分）が息（＝エネルギー）を吸えていないと、子供に愛情やエネルギーを注ぐのは難しいものです。

宅配やミールキットは「手抜き」や「愛情不足」では決してありません。それは、「家族のための時間を生み出すための賢い投資」であり、「ママの笑顔を守るための防衛策」なんです。そう捉え直してみませんか？

賢いサービス選びで「罪悪感の理由」を潰す

罪悪感の理由（食費・栄養・安全性）を具体的にクリアできるサービスを選ぶのも手です。

ミールキット（Oisixなど）

管理栄養士監修のメニューや、時短（10分〜20分）で主菜・副菜が作れるキットが豊富です。

「栄養」の不安を解消してくれますし、「自分で調理した」という満足感も得やすいのが特徴。

月齢ごとの離乳食セットがあり、親のご飯と同時に解決できるのも強い味方です。

冷凍弁当（noshなど）

nosh（ナッシュ）は糖質・塩分に配慮したメニューが特徴で、管理栄養士が監修しています。

「栄養バランス」の懸念に対応できますね。

子育て専用の割引プログラムは現在終了していますが、特定のキャンペーンバナーや紹介リンクなどを経由することで、初回購入者向けの割引（例：クーポン適用）が利用できる場合があります。

これを利用すれば「食費」の懸念を軽くできます。

何よりレンジで数分、調理時間ゼロなのが最強です。

食材宅配（生協）の子育て支援

コープデリやパルシステムなどの生協は、「食費（送料）」の懸念に応える子育て割引制度を設けていることが多いです。

重いお米や飲み物、かさばるオムツを玄関先まで届けてくれるだけで、買い物の手間と時間が劇的に削減できます。

これは本当に助かりますよね。

いつまで続く？親の食事問題

この「自分がゆっくりご飯を食べられない」状況がいつまで続くのか、ゴールが見えないと本当に辛いですよね。

これには本当に個人差があるので、「絶対こう！」とは言えないのが心苦しいのですが…。

私の周りや、よく聞く体験談レベルの「目安」としては、「子供が2歳くらいになると、少しずつ自分で食べられるようになり、親も落ち着いて食事できる時間が増えてきた」という声はよく聞かれます。

もちろん、これはあくまで「そういう傾向があるかも」という話で、統計データではありません。3歳になっても大変な子は大変です。

ただ、一つの希望として、「永遠には続かない」「少なくとも2歳くらいまでは、意識的に手を抜きまくるぞ！」と、期間限定の緊急事態として割り切る材料にはなるかもしれません。

子育てでご飯が食べれない（子供の問題編）

さて、ここからはもう一つの大きな悩み、「子供が」ご飯を食べない問題についてです。

ある調査では、親の約8割（77%）が子供の食事作りに悩んでいるというデータもあるほど。（出典：株式会社主婦の友社 プレスリリース）

これは、もう「育児の最大の悩みの一つ」と言っても過言ではありません。

「栄養が足りてるか不安」「全然食べない」という悩みは、親の「食事への自信のなさ」や罪悪感に直結してしまいます。

なぜ子供は食べないのか、その原因と対策を、私の視点で整理してみたいと思います。

子供がご飯を食べない原因チェックリスト

「食べない」と一口に言っても、その背景は様々です。

「うちの子、わがまま？」と決めつけず、「どれに近いかな？」と観察するヒントとして、症状別のチェックリストを参考にしてみてください。

原因は一つじゃなく、複数が絡んでいることも多いですよ。

偏食や遊び食べへの対応策

特に1歳を過ぎた頃から増える「遊び食べ」や「偏食」。

どう対応すればいいのでしょうか。

育児書や専門家のアドバイスとしてよく言われるのは、以下の3点です。

1. 無理に追いかけてまで食べさせない
2. 30分など時間を決めて、食べなければ「ごちそうさま」と片付ける
3. 日中たくさん体を動かし、「お腹がすけば食べる」という自然なサイクルを作る

…と、頭ではわかっていても、これを実行するのは親にとって非常に勇気がいりますよね。

だって、「栄養が足りているか」が一番の悩みどころなのに、「食べさせない（＝片付ける）」という行動は、その不安を真っ向から直撃するからです。

「こんなことして、栄養失調になったらどうしよう」って思っちゃいますよね。

でも、考えてみてください。健康な子が1食くらい抜いたって、すぐに栄養失調にはなりません。

むしろ、ダラダラ食べ続けることで食事のリズムが崩れたり、「食べさせなきゃ！」とイライラする親の顔を見て、子供が「食事＝楽しくない時間」と学習してしまったりする方が、長期的にはマイナスかもしれません。

目先の栄養量に一喜憂憂するよりも、「食事は楽しい時間だ」「お腹が空いたら美味しいね」というポジティブな食習慣を、長期的に作っていくことが本当のゴールのはずです。

不機嫌は鉄分不足が原因かも

「子供がご飯を食べない」だけでなく、「食事中に不機嫌になる・かんしゃくを起こす」場合、その背景に栄養が関係している可能性も指摘されています。

特に、日本の子供は「鉄」や「ビタミンD」が不足しがちだと言われています。

そして、鉄不足がイライラや疲れやすさ、集中力の低下など、行動面に影響する「可能性」も一部の専門家から指摘されています。

ただし、これは「鉄不足＝かんしゃくの唯一の原因」と単純に言い切れるものではありません。

かんしゃくには、睡眠不足や発達段階（イヤイヤ期など）、環境のストレス、親の関わり方など、本当に様々な要因が複雑に絡むからです。

「鉄さえ摂れば解決！」というわけではない、ということは心に留めておくと良いかなと思います。

栄養バランスはミールキットで解決

子供が食べないことで、親の約7割が「自分の食事に自信がない・どちらともいえない」と感じている…。

この「自信のなさ」こそが、親を追い詰める負のスパイラルの入り口だと私は思います。

この「栄養、足りてるかな…」という漠然とした不安を解消し、親の自信を回復させる手段として、私はアウトソーシング（外部サービス）の活用はとても有効だと考えています。

例えば、先ほども紹介したOisixのようなミールキットや、「てでもぐ」のような管理栄養士監修の宅配離乳食・幼児食。これらは「手抜き」や「育児の放棄」では決してありません。

これは、「栄養バランスの担保」という専門的なタスクを、プロ（管理栄養士）に「賢く委託」する行為なんです。

栄養の不安をプロに任せることで、親は「栄養面はプロが考えたものだから大丈夫」という安心感と自信を得られます。

その結果、心に余裕が生まれ、「食べなさい！」とイライラする代わりに、子供と笑顔で食卓を囲むこと（＝食事環境の整備）に集中できるんです。

この心の余裕こそが、一番大事な「栄養」かもしれません。

子育てでご飯食べれない悩みの向き合い方

ここまで、「親の問題」と「子の問題」の両方を見てきました。

「子育てでご飯が食べれない」という悩みは、多くの場合、この2つが複雑に絡み合って「負のスパイラル」になっている、と私は感じています。

1. 親が疲弊して食べられない（時間がない・食欲がない）
2. 親の心身の余裕がなくなり、イライラしたり、自信を失ったりする
3. その不安やイライラが食卓の雰囲気を悪くし、子供が（栄養面や環境面で）不安定になり、ますます食べない
4. 子供が食べないことで親はさらに悩み、自分を責め、疲弊する（→1に戻る）

この苦しいループを断ち切るために、どうか「まず親自身をケアすること」を最優先にしてください。

完璧な手作りご飯を目指さなくて大丈夫。

レトルトや宅配を使う罪悪感も、今日から捨ててみませんか？

それは「手抜き」ではなく、あなたが笑顔でいるための「賢い選択」です。

使えるサービスは賢く利用して、まずはご自身がしっかり休み、5分でもいいから何か口に入れること。

それが、巡り巡って子供の「食べる」問題をも解決する一番の近道だと、私は信じています。