枕カバーのサイズは、枕をメジャーで測れば簡単に選べそうで、意外と迷います。
お店に枕を持って行って試着できれば確実ですが、そうもいきません。
とくに、ふっくら厚みのある枕は、縦と横の寸法が合っていても、入れてみると窮屈になったり、形がつぶれたりすることがあります。
「43×63cmの枕には、同じ43×63cmのカバーでいいの?」
「厚みやマチはどのくらい見込めばいい?」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、43×63cmをはじめとする枕カバーの定番サイズを一覧で紹介し、枕の測り方や厚みを考えた選び方、サイズが合わないときの判断方法までわかりやすく解説します。
枕カバー選びで大切なのは、数字を細かく覚えることではありません。
手持ちの枕を実際に測り、商品の「対応する枕サイズ」と照らし合わせることです。

きつすぎるカバーで枕の形をつぶしたり、大きすぎるカバーの中で枕が動いたりしないように、無理のない選び方を一緒に確認していきましょう。
この記事でわかること
- 一般的な枕カバーの定番サイズ
- 枕の実寸と厚みを測る方法
- 30×50や40×60に合うサイズ
- きつい・余る場合の対処方法
先に結論を言うと、枕の表示サイズだけで決めず、実際の縦・横・厚みを確認するのが安心です。
ただし、市販の枕カバーに「対応枕サイズ43×63cm」と書かれている場合は、縫い代や出し入れに必要な余裕を含めて設計されていることがあります。
自分でさらに数cm足すのではなく、まずは「カバーの仕上がり寸法」なのか「対応する枕の寸法」なのかを確認してくださいね。
枕と同じサイズでいい?
枕と枕カバーは、同じサイズ表記の組み合わせが基本です。
ただし、枕の厚みや形、カバーの素材によっては、同じ数字でも窮屈になることがあります。
ここでは、数字だけを見て失敗しないための考え方を整理します。
対応サイズを基本に厚みの余裕を確認
一般的な43×63cmの枕には、「43×63cm対応」と書かれた枕カバーを選ぶのが基本です。
このとき注意したいのが、商品に書かれた43×63cmが、カバーそのものの仕上がり寸法とは限らないことです。
寝具の商品ページでは、「43×63cm用」「対応枕サイズ43×63cm」といった形で、入れる枕の大きさが表示されている場合があります。
カバー自体は、縫い代やファスナー部分、封筒式の折り返しなどを含め、枕を入れやすいように作られています。
そのため、43×63cmの枕だから、必ず45×65cmなどのカバーを探さなければならないわけではありません。
一方で、枕を実測した結果が表示サイズより大きかったり、中央が大きく盛り上がっていたりする場合は、同じサイズ表記でも窮屈になることがあります。
たとえば、43×63cmと表示された枕でも、使っているうちに中材が端へ寄り、実測値が表示サイズより大きくなることがあります。
羽根やわたがたっぷり入った枕は、厚みの分だけカバーの生地に余裕が必要です。
カバーの仕上がり寸法を確認する場合は、枕の実測値より少し余裕があると入れやすい、という考え方を目安にしてください。
ただし、この余裕はあくまで一般的な目安です。
実際には、ファスナー式、封筒式、合わせ式、伸縮式など、カバーの作りによっても変わります。
◆サイズ選びのワンポイント
商品名にある「43×63cm」という数字だけで決めず、商品説明に記載された「対応する枕サイズ」と「カバーの実寸」の両方を確認しましょう。
似た数字が並んで少し面倒に感じますが、購入前に一度確認しておくことで、届いたカバーに枕を無理に押し込む失敗を防ぎやすくなります。
また、綿や麻などの伸びにくい生地は、伸縮素材よりも少し余裕のあるサイズを選ぶと安心です。
素材による肌触りや伸び方の違いは、枕カバーの素材ごとの特徴と選び方でも詳しく紹介しています。
厚みと立体形状も測る
枕カバーを選ぶときは、枕の縦と横だけでなく、厚みや形も見ておくと安心です。
まず、枕を平らな床やテーブルに置き、中材が一方へ偏らないように軽く整えます。
強く押しつぶさず、普段使っている状態に近づけてください。
次に、枕の左右で最も広い部分を測ります。
これが横幅です。
そのあと、手前から奥までの最も長い部分を測ります。
一般的な43×63cmの枕は、短い辺が約43cm、長い辺が約63cmです。
ただし、販売店によっては「横×縦」「幅×奥行」など、表記の順番が異なる場合があります。
数字の順番だけで判断せず、短辺と長辺のどちらを示しているのかを確認しましょう。
厚みは、枕の中央付近で最も高いところを測ります。
ふわふわした枕はメジャーを強く押しつけると低く測れてしまうため、そっと当てる程度で大丈夫です。

中央がくぼんでいる枕、首側だけ高くなっている枕、両端が盛り上がった横向き寝用の枕などは、最も高い部分も確認します。
さらに正確に確認したい場合は、やわらかいメジャーを枕の表面に沿わせ、端から端までの長さを測ってみてください。
直線で測った43cmと、ふくらみに沿って測った長さには差が出ることがあります。
枕を測る順番
枕を軽く整え、横の最長部分、縦の最長部分、中央または最も高い部分の厚みを測ります。
中央がくぼんだ立体枕は、外寸だけでなく、枕の形に沿わせた長さも確認すると選びやすくなります。
低反発ウレタンの立体枕や、独特のカーブが付いた枕は、一般的な長方形のカバーに収まっても、内部でずれたり、形が変わったりする場合があります。
カバーに入れたことで枕の中央のくぼみが浅くなる、首側の高い部分が押されるといった場合は、サイズが合っているとは言いにくいかもしれません。
枕本来の形を保ちたいときは、少し大きめの一般用カバーより、メーカーが用意している専用カバーのほうが安心です。
枕の高さや形は、寝心地にも関わります。
カバーを付けることで枕の高さや形が変わる場合は、無理に使い続けず、サイズを見直しましょう。
一般的な枕カバーサイズ一覧
日本で見かける枕カバーは、28×39cm、35×50cm、43×63cm、50×70cmなどが中心です。
まずは手持ちの枕がどのサイズに近いのか、一覧で確認してみましょう。

| 枕の寸法 | 大きさの目安 | 主な用途 | 検討するカバー |
|---|---|---|---|
| 28×39cm前後 | かなり小さめ | 幼児・子供用 | 28×39cm用・専用サイズ |
| 30×50cm前後 | 小さめ | 子供・小柄な人 | 30×50cm用・35×50cm用 |
| 35×50cm | 小さめ | 小柄な大人・子供 | 35×50cm用 |
| 40×60cm | 標準に近い | 輸入枕・独自規格 | 40×60cm用・43×63cm用 |
| 43×63cm | 標準 | 一般的な大人用 | 43×63cm用 |
| 50×60cm | 幅広 | 海外規格・独自規格 | 50×60cm用・50×70cm用 |
| 50×70cm | 大きめ | ホテル風・寝返りが多い人 | 50×70cm用 |
| 43×90cm以上 | 長い | ロング枕・抱き枕 | 同寸法の専用カバー |
表のサイズは、あくまで一般的な目安です。
同じ43×63cmでも、枕の中材、厚み、縫製方法によって、実際のボリュームは変わります。
また、60×40cmと40×60cm、70×50cmと50×70cmは、数字を入れ替えると同じ長方形になります。
ただし、ファスナーや折り返しの位置が異なることがあるため、向きまで確認してください。
28×39cmは子供用の小さめ
28×39cm前後の枕は、幼児から小学生くらいまでの子供用として見かける小さめサイズです。
メーカーによっては28×39cm、29×40cm、30×40cmなど、少しずつ異なる寸法で販売されています。
「ジュニアサイズ」「キッズサイズ」と書かれていることもあります。
28×39cmの枕には、基本的に同じ28×39cm対応のカバーを選びます。
ただし、子供用枕は中央がくぼんでいたり、両側が高くなっていたりする商品も多く、単純な長方形ではないことがあります。
また、寝汗や汚れに対応するため、枕本体に防水カバーや枕パッドを重ねることもあります。
何枚か重ねる場合は、その分だけ厚みが増します。
一般的な35×50cmのカバーで代用すると、入れることはできても、縦または横が余りやすくなります。
余った布が顔まわりへ寄るのが気になる場合は、無理に大人用を使わず、子供用の専用サイズを探してみてください。
封筒式のカバーなら余った部分を内側へ折り込めることもありますが、毎日ずれを直すのが負担になることもあります。
子供用では、サイズだけでなく、ファスナーの金具が顔に当たりにくい位置にあるか、洗濯しやすいかも確認しておくと安心です。
35×50cmは小柄向けサイズ
35×50cmは、一般的な43×63cmよりひと回り小さい枕サイズです。
小柄な人、寝返りが比較的少ない人、子供用から大人用へ切り替える時期などに選ばれることがあります。
以前から使っている小さめのそば殻枕やパイプ枕にも、35×50cm前後のものがあります。
35×50cmの枕には、基本的に35×50cm対応のカバーを選びます。
商品によって「小さめ」「ジュニア」「Sサイズ」など、呼び方はさまざまです。
同じ35×50cmでも、薄いパイプ枕と、わたがたっぷり入った枕では、カバーへ入れたときの余裕が変わります。
厚みのある35×50cm枕に、伸びにくい綿カバーを使う場合は、商品説明にある対応可能な厚みやマチの有無も確認しましょう。
一方、43×63cm用のカバーで代用すると、長辺で約13cm、短辺で約8cmの差が出ます。
封筒式なら折り込める場合もありますが、枕が中で動きやすくなります。
35×50cmの枕は、特別に珍しいサイズではありません。
ただし、43×63cmほどカバーの種類が多くないため、色や柄を優先すると選択肢が限られることがあります。
枕本体を購入するときに、交換用カバーの販売状況も見ておくと安心です。
35×50cmで気に入ったデザインが見つからない場合は、伸縮カバーやオーダーサイズも選択肢になります。
大きいカバーを無理に使い続けるより、毎晩直さずに済む方法を選ぶほうが気持ちも軽くなるかもしれません。
43×63cmは日本の定番サイズ
43×63cmは、日本の大人用枕で広く見かける定番サイズです。
「一般的な枕カバーのサイズは?」と聞かれた場合、まず候補になるのが43×63cmです。
標準サイズ、普通サイズ、レギュラーサイズなどと表示されることもあります。
43×63cmは、短い辺が43cm、長い辺が63cmです。
横長に置いた場合は、横幅が63cm、奥行が43cmになります。
感覚としては、大人の頭だけでなく、寝返りしたときの移動分も受け止めやすい横幅です。
ただし、寝返りの大きさや肩幅には個人差があります。
43×63cmの枕には、「43×63cm用」または「対応枕サイズ43×63cm」と書かれたカバーを選ぶのが基本です。
ファスナー式の枕カバーは、枕を中へ収めたあとに口を閉じられるため、見た目が整いやすいのが特徴です。
しかし、ファスナーの開口部が枕の横幅より狭い商品では、厚い枕を入れにくいことがあります。
封筒式や合わせ式は、折り返し部分へ枕を入れる作りです。
金具が顔に当たりにくく、出し入れしやすい一方、折り返しが浅いと枕が見えたり、寝ている間にずれたりすることがあります。
伸縮タイプは、43×63cmを中心に複数サイズへ対応する商品があります。
タオル地やニット地などが多く、厚みのある枕にもなじみやすいですが、対応範囲は商品ごとに異なります。
◆迷ったときの確認場所
商品パッケージでは、大きく書かれたサイズだけでなく、小さな文字の「対応サイズ」まで見てみてください。
数字が同じでも、「製品サイズ」と「入れられる枕のサイズ」では意味が違います。
通販なら商品説明やサイズ表を少し下まで確認すると、失敗を減らしやすいですよ。
43×63cmは選べる素材や色が多く、洗い替えを見つけやすいサイズでもあります。
サイズが決まったあとに色で迷った場合は、枕カバーの色と寝室になじむ選び方も参考にしてみてくださいね。
50×70cmは大きめサイズ
50×70cmは、43×63cmより縦が7cm、横が7cm大きいサイズです。
ホテルの枕のようにゆったり見えるため、「大判」「ワイド」「ホテルサイズ」「Lサイズ」などと呼ばれることがあります。
ただし、呼び方には統一された決まりがあるわけではありません。
寝返りが多く、標準サイズでは頭が端へ寄りやすい人や、大きめの枕が好きな人に選ばれています。
頭が大きいかどうかだけで枕の大きさを決める必要はありません。
肩幅、寝返りの範囲、ベッドの幅、隣で寝る人との距離なども関係します。
50×70cmの枕には、基本的に50×70cm対応のカバーを選びます。
43×63cm用のカバーへ押し込むと、枕が不自然に盛り上がったり、角が丸まったりする可能性があります。
枕の高さが増したように感じることもあるため、無理に小さいカバーへ入れないほうがよいでしょう。
反対に、43×63cmの枕へ50×70cmのカバーを使うと、周囲に余りが出ます。
封筒式で折り込めることもありますが、睡眠中に枕が動きやすくなる場合があります。
大きい枕は、カバーを広げたときの面積も大きくなります。
洗濯機の容量、干す場所、収納場所も少しだけ確認しておくと、購入後の負担を減らせます。
シルクなどのデリケートな素材で50×70cmを探す場合は、同じ「大きめ」でも実寸が異なることがあります。
枕の寸法だけでなく、洗濯表示、ファスナーの位置、封筒部分の深さまで確認してください。
サイズ別に合う枕カバーを確認
手持ちの枕が30×50cmや40×60cmなど、定番サイズから少し外れていると、どのカバーを選ぶか迷いますよね。
ここでは、近いサイズで代用できる場合と、専用品を探したほうがよい場合を整理します。
30×50cmは35×50cmを検討
30×50cmの枕は、35×50cmより短辺が5cm小さく、長辺は同じです。
30×50cm専用のカバーが見つかる場合は、専用品を選ぶのがわかりやすい方法です。
しかし、市販の種類が少ないときは、35×50cm対応のカバーを検討できます。
35×50cmのカバーへ30×50cmの枕を入れると、短辺側に余裕が出ます。
枕がふっくら厚い場合は、その余裕が厚みに使われ、ちょうどよく収まることがあります。
一方、薄くて平らな枕では、5cm分の布が余って、表面にたるみが出るかもしれません。
ファスナー式では、余った部分が一方へ寄りやすくなります。
封筒式なら、余裕のある部分を内側へ整えやすい場合があります。
伸縮タイプも候補になります。
対応サイズに「30×50cmから43×63cmまで」などと記載されていれば、複数の枕へ使える可能性があります。
ただし、「のびのび」「幅広く対応」と書かれていても、すべての30×50cm枕に合うとは限りません。
中央に大きなくぼみがある枕や、ウレタンの形が決まっている枕は、伸縮カバーで締めつけられると形が変わる場合があります。
30×50cmの枕に35×50cmカバーを使う目安
ふっくらした枕、封筒式カバー、伸縮カバーなら合わせやすい傾向があります。
薄い枕、硬い立体枕、ぴんと張った見た目を好む場合は、30×50cmの専用品が安心です。
40×60cmと60×40cmの選び方
40×60cmと60×40cmは、数字の順番が違うだけで、長方形としての大きさは同じです。
横長に使う枕では、横幅60cm、奥行40cmになります。
海外製品や独自規格の枕で見かけることがあります。
40×60cm専用カバーがあれば、同じサイズを選ぶのが基本です。
専用品が見つからない場合は、43×63cm対応の枕カバーを検討できます。
短辺で約3cm、長辺で約3cm大きいため、極端に余る差ではありません。
ただし、これは数字だけを比べた場合の目安です。40×60cmの枕が薄く、43×63cmカバーがゆったり作られている場合は、表面にたるみが出ることがあります。
反対に、厚みのある40×60cm枕なら、43×63cmカバーの余裕が厚みに使われ、収まりやすい場合があります。
60×40cmと表示されている場合は、カバーのファスナーや開口部の位置も確認してください。
カバーの長辺側にファスナーが付いているのか、短辺側から入れるのかによって、装着のしやすさが変わります。
枕が硬くて折り曲げられない場合は、開口部が広いものを選ぶと楽です。
43×63cmのカバーで代用したときに、角が余る程度なら、そのまま使えることもあります。
枕が中で移動する、布が顔へ寄る、毎朝形を直す必要がある場合は、専用の40×60cmへ替えたほうが心地よいかもしれません。
50×60cmと70×50cmの選び方
50×60cmの枕は、短辺が50cm、長辺が60cmです。
一般的な43×63cmより奥行があり、50×70cmより横幅が短い形になります。
海外規格やホテル向け商品、正方形に近い枕などで見かけることがあります。
50×60cm専用カバーが見つからない場合、50×70cm用カバーが候補になります。
短辺は同じ50cmですが、長辺に約10cmの余裕が出ます。
封筒式なら余った部分を内側へ折り込めることがあります。
ファスナー式では、長辺方向に布が余り、枕が左右へ移動する場合があります。
見た目を整えたい場合や、寝ている間のずれが気になる場合は、50×60cm専用を探すほうが安心です。
70×50cmは、50×70cmと同じ長方形です。
ただし、商品ページの表記順序が「横幅×奥行」なのか「縦×横」なのかは確認してください。
特に、ファスナーが付く辺や封筒の入り口が決まっている商品では、向きを入れ替えられないことがあります。
50×70cmと70×50cmは縦横の表記順が違うだけですが、ファスナーや開口部の位置まで同じとは限りません。
枕の長辺を横にして使う場合、カバーの柄に上下があると、向きを変えたときに柄が横向きになることもあります。
無地なら気になりにくいですが、柄物を選ぶときは商品画像も見ておきましょう。
| 手持ちの枕 | 第一候補 | 代用候補 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| 30×50cm | 30×50cm用 | 35×50cm用 | 短辺側の余りと厚み |
| 40×60cm | 40×60cm用 | 43×63cm用 | 約3cmの余裕と開口部 |
| 50×60cm | 50×60cm用 | 50×70cm用 | 長辺側の約10cmの余り |
| 70×50cm | 70×50cm用 | 50×70cm用 | 表記順とファスナー位置 |
大判や長い枕の選び方
大判枕、ロング枕、抱き枕、立体枕は、定番の43×63cmだけでは選びにくいことがあります。
大きければ余裕があって安心とは限らないため、用途と形に合うカバーを探しましょう。
特殊形状は伸縮か専用を選ぶ
中央にくぼみがある枕、首側が高い枕、波形の低反発枕、横向き寝用の両端が高い枕などは、縦横の数字だけではフィット感を判断しにくいタイプです。
一般的な平面カバーへ入れると、枕の高い部分に布が引っ張られ、低い部分にしわが集まることがあります。
枕の形そのものが寝姿勢を支える設計になっている場合は、カバーで締めつけることで、本来のくぼみや高さが変わってしまうかもしれません。
このような枕には、メーカーの専用カバーが用意されていないか、最初に確認してみてください。
専用カバーは価格が少し高く感じることもありますが、ファスナーの位置、マチ、曲線、表裏の形が枕に合わせて作られています。
毎回ずれを直したり、無理に押し込んだりする負担を考えると、結果的に楽なこともあります。
専用品がない場合は、伸縮タイプが候補になります。
ニット地、タオル地、筒状のカバーなどは、一般的な織物よりも枕の形へなじみやすい傾向があります。
対応する枕の縦、横、周囲の長さを確認してください。
ただし、伸びるカバーにも限界があります。
小さいカバーを限界まで伸ばすと、枕が圧縮され、カバーの縫い目にも負担がかかります。
反対に、対応範囲が広すぎる伸縮カバーでは、小さな枕に使ったときに生地が余り、端が丸まることがあります。
43×90cm、43×120cmなどの長い枕や抱き枕は、長さが近い専用カバーを選びましょう。
ロング枕では、長辺だけでなく、枕の周囲も測ります。
円筒形や抱き枕は「直径×長さ」で表示される場合があり、平らな枕と同じ考え方では選べません。
「大判」「大きめ」「ロング」という呼び方だけで選ばないようにしましょう。
名称には統一された寸法がないため、必ずcm表記と対応サイズを確認してください。
商品の仕様変更や製造上の誤差もあるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
大きいサイズのシルク枕カバーも販売されていますが、「50×70cm用」「クイーンサイズ」「大判」など、表記は商品によって異なります。
シルクは伸びにくく、摩擦や引っ張りに弱い商品もあります。
厚い枕へ無理に装着せず、対応サイズと開口部の広さを確認しましょう。
洗濯による縮みや型崩れが心配な場合は、素材表示と洗濯表示を優先してください。
天然素材だから一律に何%縮む、と決めることはできません。
サイズが合わないときの対処法
枕カバーを付けたあとに「きつい」「余る」「しわが出る」と感じても、すぐに買い直さなくて大丈夫です。
まずは枕の向きや中材の偏り、カバーの入れ方を確認し、それでも合わない場合に交換を考えましょう。

カバーがきつい場合
カバーがきついときは、枕を一度取り出し、中材を均等にならします。
わた、羽根、パイプなどは、使用中に一方へ寄っている場合があります。
枕を軽くたたき、角へ詰まった中材を中央へ戻してから、もう一度入れてみてください。
ファスナー式では、枕を半分に軽く折り、奥まで入れてから形を戻すと装着しやすいことがあります。
ただし、ウレタン枕や硬い立体枕は、無理に折り曲げないでください。
装着できても、枕の角が内側へ丸まる、中央のくぼみが消える、ファスナーが引っ張られる場合は、カバーが小さい可能性があります。
小さいカバーを使い続けると、枕の高さや硬さが変わったように感じたり、縫い目やファスナーに負担がかかったりします。
その場合は、ワンサイズ大きいもの、伸縮タイプ、マチ付き、専用カバーを検討してください。
カバーを水でぬらして無理に伸ばす方法は、生地の傷み、色落ち、型崩れにつながることがあります。
洗濯表示にない方法で広げようとせず、商品説明に従って扱ってください。
カバーが余る場合
枕カバーが余るときは、枕をカバーの中央に置き、余った布を裏側へ回します。
封筒式なら、余った部分を折り返しの中へ入れ直すことで、ずれが落ち着く場合があります。
短期間の代用なら、余った部分を枕の下へ折り込む方法もあります。
ただし、寝ている間に折り目が移動し、顔や首に当たるようなら、無理に使い続けないほうがよいでしょう。
安全ピンで留める方法は、外れた針が寝具に残る危険があるためおすすめしません。
縫って調整する場合は、枕を入れた状態で位置を確認してから、カバーを外して縫います。
ファスナーや縫い代を避け、洗濯に耐えられるように仕上げてください。
裁縫に慣れていない場合は、筒状の伸縮カバーや、ひもで調整できるタイプへ替えるほうが負担が少ないかもしれません。
洗濯後に入らなくなった場合
購入時には合っていたのに、洗濯後にきつくなった場合は、生地が縮んだ可能性があります。
綿、麻、ガーゼなどは、洗濯方法や乾燥温度によって寸法が変わることがあります。
縮み方は生地の織り方や加工によって異なるため、一律には言えません。
まずは洗濯表示を確認し、形を整えて自然乾燥させてみてください。
完全に乾く前に、縫い目を強く引っ張らない程度にやさしく形を整えると、ゆがみが落ち着く場合があります。
高温の乾燥機を使ったあとに大きく縮んだカバーは、元の寸法へ完全に戻らないこともあります。
次に購入するときは、洗濯後の縮みを考慮した商品、縮みにくい加工が施された商品、ポリエステル混、伸縮素材なども選択肢になります。
枕カバーを無理なく清潔に保つ方法は、枕カバーを洗う頻度と季節別の目安でも紹介しています。
合っているか判断する目安
| 装着後の状態 | 考えられる原因 | 対処の目安 |
|---|---|---|
| 角が丸まり枕が盛り上がる | カバーが小さい | 大きめ・伸縮・専用品を検討 |
| ファスナーが閉まりにくい | 厚みまたは開口部不足 | 開口部が広い商品を選ぶ |
| 布が大きくたるむ | カバーが大きい | 近いサイズへ交換する |
| 枕が中で移動する | 長辺または短辺が余っている | 封筒式で折るか専用品へ替える |
| 中央のくぼみが消える | 立体形状が圧迫されている | 専用カバーを優先する |
| 軽いしわだけが出る | 生地の性質やわずかな余裕 | 使用に支障がなければ様子を見る |
枕カバーは、布が一切余らないほどぴったりである必要はありません。
少ししわがあっても、枕が中で動かず、本来の形が保たれ、顔に布が集まらないなら、問題なく使える場合があります。
反対に、見た目はきれいでも、枕が圧縮されて硬く感じる場合は、サイズを見直したほうがよいかもしれません。
見た目のぴったり感より、枕の形をつぶさず、毎晩無理なく使えることを優先してみてください。
枕カバーのサイズに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 枕と枕カバーは同じサイズで大丈夫ですか?
A. 商品に「対応枕サイズ43×63cm」と書かれている場合は、43×63cmの枕に同じ表記のカバーを選ぶのが基本です。ただし、枕が表示寸法より大きい、厚みがある、立体形状になっている場合は窮屈になることがあります。枕の実寸と厚みを測り、カバーの商品説明にある対応範囲を確認してください。
Q2. 43×63cmの枕カバーには何cmの枕が合いますか?
A. 基本的には、短辺約43cm、長辺約63cmの枕に合います。ただし、「43×63cm」がカバー自体の仕上がり寸法なのか、対応する枕の寸法なのかは商品によって異なります。厚みのある枕では、マチや伸縮性も確認しましょう。
Q3. 枕カバーは枕より大きいほうがよいですか?
A. 実測値に対して少し余裕があると入れやすいですが、大きすぎると枕が中で動きます。枕より何cm大きければよいと一律に決めず、対応枕サイズ、カバーの実寸、厚み、素材、ファスナーや折り返しの作りを確認するのが安心です。
Q4. 50×70cmはどのくらい大きいサイズですか?
A. 一般的な43×63cmより、短辺と長辺がそれぞれ約7cm大きいサイズです。大判、ワイド、ホテルサイズなどと呼ばれることがあります。寝返りの範囲を広く取りたい人に向くことがありますが、ベッドの幅や洗濯のしやすさも確認して選んでください。
Q5. 枕カバーのサイズが合わない場合はどうすればいいですか?
A. まずは枕の向きと中材の偏りを整え、もう一度入れ直してみてください。それでも枕がつぶれる場合は大きめや伸縮タイプへ、布が大きく余る場合は枕に近いサイズへ替えます。立体枕や特殊形状の枕は、メーカーの専用カバーを選ぶと形を保ちやすくなります。
枕カバーのサイズ選びで迷ったときは、次の4点を確認してみてください。
- 枕の短辺・長辺・厚みを実際に測る
- カバーの対応枕サイズと仕上がり寸法を見分ける
- 厚い枕や立体枕は伸縮タイプか専用品を選ぶ
- 枕の形がつぶれる場合は無理に押し込まない
日本の定番は43×63cmですが、すべての枕に合うわけではありません。
小さめの28×39cmや35×50cm、大きめの50×70cm、長い枕など、それぞれに合うカバーがあります。
多少のしわや余裕があっても、枕が中で大きく動かず、本来の形が保たれていれば大丈夫です。
数字だけでぴったり合わせようとすると疲れてしまいますよね。
まずは手持ちの枕を一度だけ測り、その寸法をメモしておくと、次の買い替えがぐっと楽になります。
商品の寸法や対応範囲は変更される場合があります。
購入前には、正確な情報をメーカーや販売店の公式サイトでご確認ください。


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