玄関を入って右側に鏡があると、「風水ではよくないのかな?」と気になることがありますよね。
わが家の玄関にも、家へ入って右側に、靴箱と一体になった鏡があります。

あとから「玄関の右側に鏡があるとNG」という話を知ったら、すでに付いている鏡をどうすればいいのか、ちょっと心配になると思います。
でも、玄関を入って右に鏡があるからといって、それだけで悪い配置とは言い切れません。
現代の開運風水では、玄関を入って右側の鏡を仕事運や名誉運、健康運などと結び付ける考え方もあります。
反対に、左側は金運や財運、恋愛などと結び付けて紹介されることがあります。
さらに見ていくと、玄関の鏡には「青龍・白虎」「白虎殺」「正面の鏡」「合わせ鏡」「八角鏡」など、少し不思議な話がいくつもあります。
そして面白いことに、右と左については風水の説明そのものが一つではありません。
この記事では、玄関の右側・左側の鏡がどのように考えられているのかを中心に、「右側は本当にNGなのか」「どちらから見た右なのか」まで見ていきます。
玄関の鏡は右・左どっち?右側はNGなの?
結論からいうと、玄関を入って右側に鏡があるからといって、一律にNGと考えなくても大丈夫です。
玄関風水では、右側の鏡についていくつかの見方があります。
- 玄関を入って右側の鏡は仕事運や名誉運に良い
- 右側を青龍として見る
- 右側を白虎として、鏡を置くことを気にする考え方もある
「結局どれなの?」と思いますよね。
この違いには、玄関の右・左をどちら側から見ているのかが関係しています。
玄関の右側・左側はどこから見る?
まずこの記事では、玄関ドアを開けて家へ入ったときの右手側を「右」、左手側を「左」と呼びます。
- 玄関を入って右手にある壁=右側
- 玄関を入って左手にある壁=左側
ところが、青龍・白虎を使った風水の説明では、家の中から外へ向かって見ることがあります。
四神と風水の関係では、前方を向いたときの左を青龍、右を白虎とする見方があります。
四神と方位・左右の関係については、九州大学学術情報リポジトリの研究資料でも確認できます。
家の中から玄関ドアの方を向けば、左が青龍、右が白虎です。
では、玄関ドアを開けて外から家へ入ってみるとどうなるでしょう。
見る方向が反対になるため、左右も反対になります。
つまりこの見方なら、
- 玄関を入って右側=青龍側
- 玄関を入って左側=白虎側
となります。
一方で、玄関に入っていく人から見た左右をそのまま「左=青龍、右=白虎」と説明する風水もあります。
見る向きによって左右が入れ替わるため、玄関風水では「入って右=青龍」とする見方と、「入って右=白虎」とする見方の両方があります。
「玄関に向かって右」「玄関から見て右」といった表現を見かけたときは、どこに立って、どちらを向いている右なのかまで見ると分かりやすくなります。
そもそも青龍・白虎って何?
青龍と白虎は、方角や地形を見る風水の中でも古くから登場する存在です。
青龍・白虎・朱雀・玄武は古代中国の四神で、青龍は東、白虎は西、朱雀は南、玄武は北と結び付けられています。
日本でも四神の考え方は古くから伝わっていて、奈良県明日香村のキトラ古墳では、東壁に青龍、西壁に白虎、南壁に朱雀、北壁に玄武が描かれています。
四神壁画については、奈良文化財研究所のキトラ古墳壁画保存管理施設でも見ることができます。
風水では、土地や建物を見るときに、
- 左=青龍
- 右=白虎
- 前=朱雀
- 後ろ=玄武
という形で周囲の地形を見る考え方があります。
現在の玄関風水では、こうした青龍・白虎の考え方を、玄関の右側・左側の意味へ重ねて見ることもあります。
右側に鏡があると「白虎殺」ってどういうこと?
玄関の右側の鏡について見ていると、「白虎殺」という少し怖そうな言葉に出会うことがあります。
まず知っておきたいのは、白虎そのものが悪い存在というわけではないことです。
白虎は西方を守る四神の一つです。
ただ、風水では青龍と白虎のバランスを大切にし、白虎側が青龍側より強くなりすぎることを避ける考え方があります。
そこから、白虎側に大きな鏡など存在感のあるものを置くと、そちらを強めすぎると考える風水もあります。
こうした考え方から、「白虎側に鏡を置くのは避ける」「白虎殺になる」と説明されることがあるようです。
ただ、先ほど見たように、玄関のどちら側を白虎とするかは見る方向によって説明が変わります。
「玄関を入って右に鏡がある=白虎殺」と一つに決めてしまうより、風水にはこうした見方もあると知っておくと、右側の鏡についてのいろいろな説明も理解しやすくなります。
青龍・白虎とは別に、現代日本の開運風水では、玄関を入って右側・左側の鏡にそれぞれ違う運を結び付けることがあります。
| 鏡の位置 | 現代の開運風水で紹介されることがある意味 |
|---|---|
| 玄関を入って右側 | 仕事運・名誉運・健康運・対人運など |
| 玄関を入って左側 | 金運・財運・恋愛運・人間関係など |
結び付ける運には少し違いがありますが、「右側は仕事系、左側は金運系」と紹介されることが多いようです。

玄関を入って右に鏡|仕事・名誉・健康など
玄関を入って右側の鏡は、現代の開運風水では仕事運や名誉運、健康運、対人運などと結び付けて紹介されることがあります。
仕事で新しいことを始めたいときや、人とのつながりを広げたいときに、右側の鏡を縁起の良いものとして楽しむ考え方です。
わが家の鏡も入って右側です。
風水を知らずに使っていた鏡ですが、あとから「仕事に関係する意味もある」と知ると、少し得をしたような気分になりました。
こんなふうに、すでにある鏡にあとから意味を見つけるのも、風水の面白さだと思います。
玄関を入って左に鏡|金運・財運・恋愛など
玄関を入って左側の鏡は、金運や財運と結び付けて紹介されることがあります。
さらに、人間関係や恋愛運と関連させる見方もあります。
「お金の流れを整えたい」「良いご縁を大切にしたい」と思っているなら、左側という意味にひかれる方もいるでしょう。
金運や財運が気になっているなら左側、仕事や人とのつながりを意識しているなら右側。
そんなふうに、今の自分が気になる意味から選んで風水を楽しんでみるのもよさそうです。
結局、玄関の鏡は右と左どっちが良い?
「右は仕事運、左は金運」と聞くと、どちらを選ぶか迷ってしまいますよね。
現代の開運風水として見るなら、仕事や人とのつながりを意識したいときは右、金運や恋愛などが気になるときは左、という選び方があります。
一方、青龍・白虎から見る風水では、どちらから玄関を見るのかによって右・左の捉え方も変わってきます。
右か左かを一つに決めるより、どんな意味にひかれるかを見ながら選んでみるのも、玄関風水の楽しみ方の一つです。
玄関の鏡で気になる位置や映り込み
右・左のほかにも、玄関の鏡では「正面にあるとどうなる?」「何が映っていると良い?」といったことが気になりますよね。
ここからは、玄関正面の鏡や合わせ鏡、鏡に映るものなど、位置や映り込みにまつわる風水を見ていきます。
玄関正面の鏡はなぜよくないと言われる?
右・左とは別に、玄関風水でよく知られているのが「玄関ドアの正面に鏡を置かない」という考え方です。
風水では玄関や門を、気が出入りする大切な場所として考えます。
そのため、玄関ドアを開けた真正面に鏡があると、入ってきた気を鏡がそのまま外へ返してしまうといわれています。
悪い気を跳ね返すだけなら頼もしく感じますが、正面の鏡は良い気や幸運まで一緒に返してしまう、というのが避けられる理由です。
玄関を開けたとき、目の前に自分の姿がぱっと映る鏡があるなら、風水ではこの「正面鏡」に当たると考えられます。
正面の鏡を少しずらす方法もある
正面の鏡が気になる場合は、玄関ドアと真正面にならない位置へ少しずらしたり、角度を変えたりする方法があります。
備え付けで動かせない鏡なら、鏡の前に観葉植物や生花を置いたり、必要なとき以外は布やカーテンで鏡面を覆ったりする方法を取り入れる風水もあります。
鏡そのものを取り外さなくても、「正面からそのまま映す状態を少し変える」という方法があるんですね。

玄関の鏡は「何が映るか」も大切?
玄関の鏡では、置く位置だけでなく鏡に何が映っているかを見る風水もあります。
現代のインテリア風水では、鏡は映したものの気や存在感を強めると考えられることがあります。
そのため、鏡に花や観葉植物、明るく気持ちの良い景色が映る配置を好む考え方があります。
反対に、散らかった靴やゴミ箱などが大きく映り込んでいる場合は、鏡の向きを少し変えたり、玄関を整えたりするのもよさそうです。
「何を映したいか」と考えてみると、鏡の置き場所を見るのが少し楽しくなります。
鏡に映すと運気が倍になる?
風水では「鏡に映したものの運気が倍になる」と表現されることもあります。
たとえば、花や観葉植物など縁起の良いものを映すことで、その良い気を広げるという考え方です。
鏡にはもともと「映す」「反射する」という不思議な性質があります。
そこから、映したものを強めるという風水の見方へつながっていると考えると面白いですね。
玄関にお気に入りの花を飾っているなら、その花が鏡にも映る位置を探してみるのも楽しそうです。
窓が映ると合わせ鏡になる?
さらに、「鏡に窓が映るのも合わせ鏡のように考える」という話もあります。
窓には光や外の景色が映るため、鏡と似た性質を持つものとして見る考え方です。
一般的な合わせ鏡とは少し違いますが、風水ではこんなところまで映り込みを見ることがあるんですね。
窓が映っているだけで気にしすぎず、「鏡の中に何が見えているかな」と玄関を眺めてみるきっかけにしてもよさそうです。
玄関の合わせ鏡はなぜよくないと言われる?
玄関の右側と左側の両方に鏡があり、2枚の鏡がお互いを映していると「合わせ鏡」になります。
合わせ鏡は、風水では鏡の間で気が何度も反射し続け、落ち着かなくなると考えられることがあります。
2枚の鏡を向かい合わせると、自分の姿や景色が奥へ奥へと続いて見えますよね。
私もデパートなどで合わせ鏡になっている場所を見ると、「この奥はどこまで続いているんだろう」と、ちょっと不思議な気持ちになります。
昔から鏡には少し神秘的なイメージがあるため、こうした終わりなく続くような見え方も、不思議な話と結び付きやすかったのかもしれません。
玄関の左右に2枚の鏡を置く場合は、鏡同士が真正面から向き合わないようにする、という風水があります。
鏡の形や状態にも風水の意味がある?
玄関の鏡は、置く場所だけでなく、形や状態にも風水の意味を重ねることがあります。
八角鏡が好まれる理由や、風水道具として使われる八卦鏡との違い、鏡をきれいにしておく意味など、鏡そのものにまつわる風水も見ていきましょう。
玄関に八角鏡がいいと言われるのはなぜ?
玄関用の鏡を探していると、丸や四角だけでなく、八角形の鏡もよく見かけます。
「八角鏡は風水に良い」「玄関には八角形」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
八角形は八方位を表す形として、風水と結び付けて紹介されることがあります。
東西南北だけでなく、北東・南東・南西・北西まで含めた八つの方位を意識できることから、玄関風水でも親しまれている形です。
八角鏡と八卦鏡は同じもの?
ここで少し紛らわしいのが、八角形のインテリア鏡と「八卦鏡」です。
八卦鏡は、八卦の図柄と鏡を組み合わせた風水の道具です。
家の外から向かってくる「煞」と呼ばれる好ましくない気に対して使われ、鏡面にも凸面・凹面・平面などがあります。
一方、玄関の中に飾る普通の八角形の鏡は、形が八角形だからといってそのまま八卦鏡になるわけではありません。
八角形の鏡は、八方位を意識した風水らしい形として楽しみ、八卦鏡とは別のものとして知っておくと分かりやすいでしょう。
そもそも鏡はなぜ風水で特別なの?
右・左、正面、合わせ鏡、八角鏡。
ここまで見てくると、「どうして鏡にはこんなにたくさんの風水の話があるんだろう?」と思いますよね。
実は鏡は、昔からただ自分の姿を見るだけの道具ではありませんでした。
古代中国では、鏡はただ姿を映すだけでなく、邪悪なものを退ける力を持つものとして考えられることもありました。
古代中国の鏡と魔除けの関係については、慶應義塾のKeio Object Hubに掲載されている青銅鏡資料でも紹介されています。
鏡は人の姿を映すだけでなく、普段は見えないものまで映し出してくれそうな、不思議な存在として見られていたんですね。
そう考えると、玄関に鏡を置く場所や、鏡に何を映すかが風水で細かく語られているのも、少し違った目で見えてきます。
鏡が汚れていると運気が下がる?
風水では、「玄関の鏡はきれいにしておくと良い」とよくいわれます。
鏡は映したものを強めると考える風水では、曇った鏡より、明るくきれいに映る鏡の方が気持ちの良いものとして扱われます。
玄関の鏡は、外出前や帰宅したときに意外とよく目にするものです。
少し曇っていたらさっと拭いておく。

そんな小さなことも、「玄関の気を整える」と思うと少し楽しくできます。
すでに玄関に鏡がある場合はどうする?
新しく鏡を置こうとしている人だけでなく、「家を買ったときから鏡が付いている」「靴箱の扉が鏡になっていて動かせない」という方もいると思います。
右側の鏡については、ここまで見てきたように風水の考え方が一つではないため、右側にあるという理由だけで、すぐに外さなければと考えなくてもよさそうです。
一方、玄関正面など気になる位置にあって動かせない場合には、現代の風水でいくつかの工夫が紹介されています。
- 動かせる鏡なら、真正面から少し位置や角度をずらす
- 使わないときは布やカーテンで鏡面を覆う
- 鏡の前に観葉植物や生花を置く
- のれんやパーテーションなどで、玄関ドアと鏡が真正面に向き合わないようにする
鏡そのものを取り外さなくても、「正面からそのまま映す状態を少し変える」という方法があるんですね。
また、青龍・白虎のバランスを気にする風水では、鏡を部分的に布で隠したり、反対側に花や絵を飾ったりする考え方もあります。
備え付けの鏡なら、全部を変えようとするより、できそうな工夫を一つ取り入れてみる方が気軽です。
玄関の鏡についてよくある質問
Q1. 玄関に鏡が2枚あっても、向かい合っていなければ合わせ鏡にならない?
A. 一般に「合わせ鏡」というと、2枚の鏡がお互いを映し合い、鏡の中に像が繰り返し続いて見える状態を指します。
そのため、玄関に鏡が2枚あっても、向かい合わず、お互いの鏡面が映り込んでいなければ、いわゆる合わせ鏡とは少し違います。
左右に鏡を置きたい場合は、真正面から向き合わないように位置や角度をずらしてみると取り入れやすいでしょう。
Q2. 玄関の鏡は丸・四角・八角で意味が違う?
A. 現代の風水では、鏡の形にも意味を重ねることがあります。
丸や楕円形は調和や人間関係、四角形は安定、八角形は八方位と結び付けて紹介されることがあります。
一方で、形そのものより、鏡が明るくきれいに映ることを大切にする風水もあります。
「この形でなければいけない」と決めるより、形に込められた意味の中から気になるものを選んでみるのも楽しそうです。
Q3. 玄関の鏡は全身が映る大きさの方が良い?
A. 風水では、姿見なら頭から足元まで全身がきれいに映る鏡を好む考え方があります。
鏡の端で頭や体が大きく切れて見えるより、全身をゆったり映せる方が良い、と紹介されることもあります。
玄関で身だしなみを確認することを考えても、全身が映る鏡は使いやすいですね。
小さな鏡にもそれぞれの使い方がありますが、姿見を選ぶときには気にしてみたいポイントの一つです。
Q4. 玄関の鏡は大きいほど風水では良いの?
A. 大きな鏡は光を多く映し、玄関を明るく見せることから好まれる場合があります。
ただ、大きさだけで玄関鏡の意味が決まるわけではありません。
全身が気持ちよく映ることや、鏡に何が映るかなども一緒に見てみると良いでしょう。
「大きな鏡には何を映したいかな」と考えてみるのも、玄関風水の楽しみ方の一つです。
Q5. 動かせない正面鏡は、ずっと布で隠しておく必要がある?
A. 正面の鏡が気になる場合でも、必ず一日中布を掛けておかなければならないというわけではありません。
現代の風水では、鏡を少しずらす、角度を変える、観葉植物や生花を前に置く、布やカーテンで必要なときだけ覆うなど、いくつかの方法が紹介されています。
備え付けの鏡なら、できるものを一つ取り入れてみるだけでも良いでしょう。
特に観葉植物は鏡を完全に隠さず取り入れられるので、「鏡は使いたいけれど正面なのが気になる」という場合にも試しやすい方法です。
玄関の鏡は右・左の意味を知るともっと面白い
玄関を入って右側に鏡があると、「風水ではNGなのかな」と気になるかもしれません。
ところが、玄関鏡の右・左を見ていくと、右側を仕事運や名誉運と結び付ける風水がある一方で、青龍・白虎から見る考え方もあり、どちらから玄関を見るかによって右と左の捉え方まで変わります。
さらに、「右側は白虎殺になる?」「正面の鏡は気を跳ね返す?」「合わせ鏡はなぜよくない?」「八角鏡と八卦鏡は同じ?」と、玄関の鏡には少し不思議な話がたくさんあります。
鏡そのものにも、古くから邪を退けるものとして扱われてきた不思議な歴史があります。
そうした背景まで知ると、「右だからダメ」「左なら正解」と決めるだけではなく、いつもの玄関の鏡にもいろいろな見方があることが分かります。
わが家のように右側に鏡があるなら、仕事運や名誉運という意味を楽しんでみる。左側なら、金運やご縁を意識してみる。
正面など気になる位置にあるなら、観葉植物を置いたり、角度を少し変えたりと、できる工夫を取り入れてみるのもよさそうです。
玄関の鏡を見るたびに、少しだけ気分が上がるような意味を見つけてみてください。
なお、大きな鏡を移動したり壁へ取り付けたりするときは、落下や転倒がないよう安全に設置してください。


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